輸液のエキスパートが開発した経口補水液オーエスワン
大塚製薬工場は、1946年から輸液事業に取り組み、
輸液のリーディングカンパニーとして、日本の輸液開発の歴史をけん引してきました。
開発背景 |
経口補水療法(ORT)は、軽度から中等度の脱水症において静脈内輸液療法と同等の効果を有するとともに、特別な医療技術の必要もなく、より生理的な方法で水・電解質を補給することができるなどの利点がある。このORTに活用できる製品としてオーエスワンシリーズを開発した。まずペットボトル製品で4種の臨床試験結果を基に厚生労働省許可個別評価型病者用食品(当時)の表示許可を取得した。その後、ゼリータイプおよびパウダータイプも同表示許可を取得した。2009年9月、特別用途食品等の担当官庁が、消費者庁に移管されたことに伴い、現在は、消費者庁許可マークになっている。 |
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開発 コンセプト |
~体が知っている大切な水と電解質~
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製品名の 由来 |
オーエスワン(OS-1)という名称は、開発当時にOral Rehydration Solution(経口補水液)のOとSより付けられた開発番号OSの一番目のシリーズ製品という意味からきている。つまり、開発番号の一部がそのまま製品名となった(オーエスワンは、弊社の登録商標である)。 |
開発者が語るオーエスワン
経口補水液オーエスワン(OS-1)の開発に携わった研究者が、臨床栄養におけるパラダイムシフトの実現という大きな目標をなぜ掲げ、どのように実現したのか、その開発秘話を語ります。
医療の場で活躍する経口補水液
オーエスワン®(OS-1)(新しいウィンドウ)
アイデアの扉 大塚製薬工場 OS-1篇(7分)
アイデアの扉 大塚製薬工場 OS-1篇(3分)
開発と販売の略歴
年 | 製品 | 内容 |
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2001年 | オーエスワン(500mL) | 一般食品として東京と四国でエリア限定販売開始(12月) |
2003年 | オーエスワン(500mL) | 乳幼児飲料におけるアルコールを含む香料の使用自粛を踏まえ、アルコールを含まない香料に変更(3月) |
オーエスワンゼリー(200g) オーエスワン(200mL) |
一般食品として東京と四国でエリア限定販売開始(5月) | |
2004年 | オーエスワン(500mL, 200mL) | 厚生労働省許可個別評価型病者用食品の許可取得(12月) |
2005年 | オーエスワン(500mL, 200mL) オーエスワンゼリー(200g) |
500mLと200mLは病者用食品として、ゼリーは一般食品として全国販売開始(4月) |
2006年 | オーエスワンゼリー(200g) | 厚生労働省許可個別評価型病者用食品の許可取得(12月) |
2007年 | オーエスワンゼリー(200g) | 病者用食品として全国販売開始(5月) |
2011年 | オーエスワン(500mL, 200mL) オーエスワンゼリー(200g) |
特別用途食品を含む食品表示業務が厚生労働省から消費者庁へ移管されたことにともなう許可マーク変更品の流通開始(4月) |
2016年 | オーエスワン(500mL, 280mL) | ペットボトルを角ボトルから丸ボトルとし、パッケージデザインを一新(3月) 200mLを終売し、280mLをミニサイズとして販売開始(3月) 原材料の一部変更等により、賞味期限が12ヵ月に延長(3月) |
オーエスワンゼリー(200g) | パッケージデザインを一新(3月) 原材料の一部変更等により、賞味期限が12ヵ月に延長(12月) |
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2019年 | オーエスワンゼリー(200g) | キャップを大きく開けやすい形状に変更(1月) |
オーエスワン(500mL) | 製造方法の検討等により、賞味期限が15ヵ月に延長(6月) | |
2020年 | オーエスワン(500mL) | ペットボトルを丸ボトルから角ボトルへ変更(4月) |
オーエスワン(500mL, 280mL) オーエスワンゼリー(200g) |
オーエスワンシリーズ、「脱水症の悪化防止・回復」「脱水を伴う熱中症」などを含む新たな表示許可を取得(8月) | |
2022年 | オーエスワン(300mL) オーエスワン アップル風味(500mL, 300mL) |
オーエスワン アップル風味(500mL,300mL)を販売開始。(7月) オーエスワン 280mLを終売し、300mLをミニサイズとして販売開始(7月) |
2024年 | オーエスワン(300mL) オーエスワン アップル風味(300mL) |
製造方法の検討等により、賞味期限が15ヵ月に延長(2月) |