経口補水療法ORT

軽度から中等度の脱水症には
経口補水療法(ORT)

1980年代にユニセフは『子ども健康革命』を提唱して、その中で積極的にORTの普及に努めました。1980年代はじめには、ORTの普及率はわずか1%でしたが、現在では開発途上国の脱水症状の子供の約半数がORTを受けています。

WHO(世界保健機関)の集計によれば、年間100万人の小児がORTによる恩恵を受けています。

そして、近年は脱水症における水・電解質補給の選択肢のひとつとして欧米を中心に注目を集め、ガイドラインが策定されました。

年間100万人の小児がORTの恩恵に

2003年に発表された米国疾病管理予防センター(CDC)のガイドラインでは、小児の軽度から中等度の脱水症に対してはORSの使用が第一選択となっています。

『すぐに役立つ経口補水療法ハンドブック』(日本医療企画)より一部抜粋

監修:
社会福祉法人 枚方療育園 医療福祉センター さくら 院長,
兵庫医科大学 特別招聘教授 医学博士 服部益治