オーエスワンシリーズの科学的根拠
オーエスワンの1科学的根拠
電解質と糖質の配合バランス
⼩腸での⽔分吸収に「ナトリウム・ブドウ糖共輸送機構」というメカニズムが重要な役割を果たしていることが明らかになっています。
ナトリウムとブドウ糖とを⼀緒に摂取すると、空腸および回腸粘膜に存在するナトリウム・ブドウ糖共輸送体によって同時に吸収され、それに伴って⽔分が受動的に吸収されます。
経口補水療法の理論的根拠〈ブドウ糖とNa⁺の共輸送機構による吸収〉

コレラやロタウイルスなどによる感染性胃腸炎による分泌性の下痢の場合でも、この共輸送機構は、機能を維持し続けます。これが、Naとブドウ糖を中心に構成される溶液がORSとして使用される根拠です。
監修:
社会福祉法人 枚方療育園 医療福祉センター さくら 院長,
兵庫医科大学 特別招聘教授 医学博士 服部益治
経口補水療法の電解質組成
成分 | Na⁺ (mEq/l) |
K⁺ (mEq/l) |
Cl⁻ (mEq/l) |
炭水化物 (ブドウ糖) (%) |
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WHO-ORS(2002年) | 75 | 20 | 65 | 1.35 |
ESPGHAN* | 60 | 20 | 60 | 1.6 |
米国小児学会 経口補水療法指針 (維持液) |
40〜60 | 20 | 2.0〜2.5 | |
オーエスワン・ オーエスワンゼリー |
50 | 20 | 50 | 2.5(1.8) |
スポーツドリンク** | 9〜23 | 3〜5 | 5〜18 | 6〜10 |
- *ESPGHAN(European Society for Paediatric Gastroenterology,Hepatology and Nutrition)
- **山口規容子:小児科診療,1994;57(4):788-792より作成