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もしも、カラダが水不足になってしまったら?

人が生きていく上で欠かせない「水」。けれど、その水が不足してしまったら、
私たちのカラダにどんな変化が起こるのでしょうか。
監修:雪の聖母会・聖マリア病院 臨床・教育・研究本部長 靍知光先生

生命維持のために大切な液体の循環

私たちは、酸素・液体の摂取と排泄を繰り返す、循環を通して生命を保っています。
身体の中を循環している液体は、単なる水ではありません。ナトリウムやカリウムなど健康を維持するために必要な成分が多く含まれています。汗・尿・便で排出した成分は、食事・飲料から新たに吸収することで、身体のバランスを保っているのです。

循環
排出 発汗 尿 大便→吸収 食事 飲料 →排出 発汗 尿 大便
吸収と排出のバランスを保つことが健康維持にとって大切です

水分が足りないとカラダの機能もストップする

水分が不足することで起こる脱水状態。これは、暑い環境で大量の汗をかいたり、
嘔吐や下痢などが続くことで発症します。日頃、よく耳にする脱水の危険をしっかり知っておきましょう。

嘔吐 発熱 下痢

栄養素や酸素が運べない!

大量の発汗や、嘔吐や下痢など体液の排出が続くと、血液が濃くなって血管が詰まりやすくなります。栄養素や酸素を必要な場所にスムーズに運べないため、体力低下の原因になってしまいます。

体温計

体温が調節できなくなる

血液が不足すると体温の調節機能も失われます。血液は、カラダを巡ることで、内部で作られる熱を体表へ運び発散させているのです。脱水が進むと、この役割も奪われてしまいます。

老廃物

老廃物が排泄できない!

カラダの潤滑油である血液は、老廃物も運んでいます。しかし、その循環がうまくいかないと老廃物の排泄もストップ。さらに危険な状態に近づいてしまうのです。

脱水状態には、カラダが欲しがる「水」を

ただ水を補給するだけでは脱水状態は治せない!

水とともに電解質等が奪われる脱水症には、水だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質をバランスよく補給することが大切。弱ったカラダが吸収しやすい「理想の水分」を補給して、脱水時には、右の図にあるような電解質等を補給するようにしましょう。

体液に近い「理想の水分」。ポイントは電解質濃度

電解質とは、塩素・ナトリウム・カリウムなど、身体の働きに欠かせない成分のことです。適正なレベルで摂取されていないと、極端な筋肉の収縮(こむらがえり・足がつるなど)といった症状が表れます。

汗
Na ナトリウム
Cl 塩素
K カリウム
Ca カルシウム
ブドウ糖
乳酸

人の一日に、必要な水分量とは?

カラダに大切なのは、水の出入りのバランスが釣り合っていること。私たちは平均して、食事から約1L、飲み物からは約1.2Lの水分を摂取し、体内でエネルギーを作る際に生じる0.3Lの水分を合わせ計2.5Lの水分を吸収しています。反対に、尿で1.5L、便で0.1L、そして呼気や皮膚から0.9Lの水分が体外に出てゆき、その量も同じく2.5L。人体は実にうまくバランスをとっているのです。

エネルギー産出時に生じる水分0.3L
食事に含まれる水分 約1.0L
飲み物 約1.2L

水だけでなく電解質も奪われる、脱水

私たちがよく耳にする脱水状態とは、水分だけでなく塩分も奪われる状態。図のように、汗からは水だけではなく、身体の電解質も奪われます。また、特に嘔吐や下痢・発熱時は、より多くの電解質が失われることを覚えておいてください。

ナトリウム濃度の比較
出典:小野寺時夫:輸液・栄養リファレンスブック2003. メディカルトリビューン:10-11より作成 揚井理恵,他:川崎医療福祉学会誌,2003;13(1):103-109より作成
※ORS:経口補水液

医療現場におけるOS-1

経口補水療法の導入以前は、脱水状態の患者さんが来院されると、ほとんどの場合輸液(点滴)を行っていました。
一方、現在では、軽度から中等度までの脱水状態であれば、経口補水療法で対応が可能です。特に小さいお子さんの場合、点滴を入れるまでに、労力・時間がかかります。医療機関は人手が必要になりますし、患者さんの側も時間を取られます。また、点滴が終われば針を抜くまで医療従事者のケアが必要です。経口補水液の場合、来院の際に飲用方法の指導を行い、親御さんの理解が得られれば自宅での飲用も可能です。
特に夜間など、脱水状態で救急外来に来る患児のほとんどが、軽度から中等度までですから、経口補水液での対応が可能です。経口補水療法が広く普及することによって、人員を含めた医療資源を有効に活用することができれば、良い意味での医療の効率化を図ることができ、医療従事者と患者さんとのよりよい関係作りができるのではないかと思います。

雪の聖母会・聖マリア病院 臨床・教育・研究本部長 靍知光先生

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