経口補水療法ORT

経口補水療法は
“コレラによる脱水症”の
治療法として
注目されました

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経口補水療法(Oral Rehydration Therapy; ORT)は、“コレラによる脱水症”の治療法として注目された、水と電解質を経口的に(口から)補給する脱水症に対する治療法です。

開発途上国では衛生面の整備が遅れていたために、コレラなどの感染症が多発していました。感染症そのものの治療も重要ですが、下痢や嘔吐による脱水症への対処が生命維持には大切です。

しかし、医療設備の整備も遅れ、医師も少ないなど点滴の実施が困難な環境であったため、身体から失われた水分および電解質を口から補給する手段が必要とされました。

MMWR 2003; Vol.52(No.RP-16)

そこで、水分および電解質を容易にかつ迅速に補給できる手段として、1940年代から研究が行われてきた経口補水療法(ORT)が注目を浴びました。

現在では開発途上国だけでなく、先進国における胃腸炎にもORTは活用され、多くのガイドラインでも推奨されています。

脱水症の治療法であるORTに用いられる経口補水液(Oral Rehydration Solution; ORS)は、脱水時に不足している水と電解質を含み、それらの吸収速度を高めるために、糖質(ブドウ糖)が少量配合された飲料です。

監修:兵庫医科大学 小児科学 教授 服部益治