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気づきにくいお年寄りの脱水状態

実は、お年寄りはカラダに水分を貯めこむ力が弱く、脱水状態に陥りやすいのです。
ふだんと少しでも違う様子を感じたら、脱水を疑ってみましょう。
監修:下田内科クリニック 院長 下田敦先生

お年寄りと水分について

もともと体内の水分が少ないお年寄り

お年寄りは、体内の水分量が少ないため、普段より多く汗をかくだけでも脱水症の原因となります。水分の摂取量が少ないと、食欲不振から食事量も減少してしまい、さらに脱水状態を進行させてしまいます。周囲の方は、常にお年寄りのコンディションを気づかうことが大切です。

お年寄りの一日に、必要な水分量は?

私たちは一日に約2.5Lの水をやりくりしています。それは、食事や飲料、そして、体内で生まれる水分の合計と、尿や便、呼気や皮膚からの蒸発で奪われる水分が一致していることが条件。そのため、食事や飲料からの水分摂取が減るお年寄りでは、そのバランスが崩れやすくなってしまうのです。

高齢者50% 成人60% エネルギー産出時に生じる水分0.3L
食事に含まれる水分約1.0L 飲み物約1.2L

お年寄りは、脱水になりやすい。その訳は?

  • 1もともと、体の水分量が少なくなっている。
  • 2のどの渇きを感じにくく、
    食欲減退し水分摂取が減る。
  • 3腎臓の機能が低下し水分や
    塩分の調節機能が低下している。
  • 4持病によっては、脱水状態との区別が
    つきにくいため、水分補給を怠ってしまう。

見逃さないで、お年寄りの脱水のサイン

次の項目を常に観察し、いつもと変わったことがあれば、医師に相談しましょう。

生活環境からチェックする

室内の設定温度が28度を越えている。
室内の風通しが悪い。
直射日光のあたる部屋にいる。

生活態度からチェックする

一日中長袖厚着でいることが多い。
水分を摂取する量が少ない。
急速な食欲の低下。

こんな条件に当てはまったら、一度、脱水を疑ってみましょう。また、急激に体重が落ちるなどの症状がみられたら、医師に相談するようにしましょう。

お年寄りの脱水状態を見逃さない方法

1痰が絡んだ咳を繰り返す。

水分の摂取が極端に少なくなると、痰がからみやすくなります。
水分摂取により、絡んだ痰を出しやすくなります。

2 脇の下に汗をかかない。

お年寄りの脇の下に手をあてて下さい。脇の下は湿っているのが普通ですが、脱水状態になるとその湿り気がなくなります。

3 ハンカチーフサインで確認する。
ハンカチーフサイン

手の甲の皮膚をつまみ上げて脱水状態をチェックする方法です。正常な状態ならすぐに戻りますが、脱水を起こしていると、ハンカチをつまみ上げて離したようにしばらく戻りません。

高齢者医療の立場から

お年寄りの多くが、もともと水分不足の状態にあります。その理由は、お年寄りの生活スタイルにもあるようです。お年寄りの方の暮らしをじっと観察していると、夏の暑い時期でも、トイレが近くなるのを嫌がって、水分補給を控える方が多いようです。なかには午後三時以降の水分摂取をやめている、という方もいらっしゃいます。昼の二時〜三時というのは、気温が最も高い時間帯なので、気づかずに脱水症のリスクを高めてしまっているわけですね。だからこそ、周囲の方がお年寄りの脱水に、注意を払ってあげることが大切ですね。

もちろん、軽度の脱水であれば、経口補水による症状の改善が可能です。また、腎機能や心機能が低下している高齢者の方ならば、脱水が疑われた時点で早めに医師に相談することが大切になります。

医学博士 下田敦先生下田内科クリニック 院長
下田敦先生

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